よく飛ぶ 紙飛行機への道

【第16回】 ホワイトウイングス版 軽飛行機について

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ホワイトウイングス版 軽飛行機

競技用機(Racer)には500番台の機体番号が付与されているのが基本だが、ホワイトウイングスには、300番台の「Light Plane:軽飛行機」 というカテゴリーも存在する。今回はこのLight Plane シリーズについて検討を試みる。まずは機体番号順に眺めていこう。

初期の軽飛行機

軽飛行機とは、セスナ機やビジネスジェットなど、比較的少人数が乗り込む航空機のことを指す。このような実機を模したプロフィール機としての二宮式紙飛行機は12機種確認されている。ホワイトウイングス版に限ると

Profile Plane Cessna 210 "CENTURION" (セスナ210型 センチュリオン)
Profile Plane Travel Air 4000
(小説「かもめのジョナサン」で有名なリチャード・バックの小説作品「イリュージョン」に登場する複葉機)

上記の2機種のみである
ところが筆者が知る限り、二宮先生のインダストリアルデザインによる、プロフィール機ではない軽飛行機は全体で124機種確認されている。ホワイトウイング ス版に限っても34機種も存在するのだ。まず、最初期のホワイトウイングス版 軽飛行機を機体番号順に列挙して見よう。

軽飛行機に300番台の機体番号が付与されるのは、二宮康明の紙飛行機Vol.2からである。
競技用機を鑑賞する場合は、その機能美を愛でるものだが、軽飛行機の場合は低翼型あり、主脚付きありと、下記の連番の4機種だけでも幅広い形態のバリエーションを味わえるのが嬉しい。

二宮康明の紙飛行機Vol.2
Light Plane 301 (セスナ機型)
Light Plane 302 (スピードレーサー型:操縦席が機体後部に位置する)
Light Plane 303 (オープンコックピット・主脚つき)
Light Plane 304 T-Tail Thrasher:ツグミモドキ (低翼・T尾翼の軽飛行機)

15機セットVol.3

「HERITAGE SERIES」は全紙製15機セットの3番目に当たるが、これには2機の軽飛行機が含まれている。
Light Plane 305 Wilbur (スピードレーサー型。翼端上半角の主翼で競技用機としての性能を備える)
Light Plane 306 Orville (コックピットがプリントされた翼端上半角の先尾翼機)
バルサ6機種セット スポーツプレーン
Light Plane 307 (セスナ機型のバルサ胴機)
AG801 Discover the Science of flight
Light Plane 309 :ビジネスジェット(後退翼 普通型尾翼。胴体側面に客室窓有り)

バルサ6機種セット スポーツプレーン
Light Plane 308(低翼 普通尾翼型)
Light Plane 310 Motor Glider(低翼T尾翼機であるが、モーターグライダーとしてのプロペラは無い)
Light Plane 311 Twin Engine(低翼 普通尾翼。主翼の上面に左右一対のエンジンユニットを持つ)

英語版 Vol.8 軽飛行機シリーズ

英語版 Vol.8 軽飛行機シリーズは、軽飛行機の特集である。 機体の形態こそ、ここまでの上記の機体と似たものがあるが、こちらは全紙製機であることに注意してほしい。

Light Plane 312 Cessna Type (セスナ型軽飛行機)
Light Plane 313 T-Tail
Light Plane 314 Speed-Racer-Shape
Light Plane 315 Little Bonito (コミュータータイプの軽飛行機)
Light Plane 316 Twin Engine
Light Plane 317 Negative Stagger Bi-Plane (ネガティブ・スタガーの複葉機)
Light Plane 318 Bussiness Jet (ビジネスジェット機)
Light Plane 319 Open Cockpit Bi-Plane
Light Plane 320 Sky Car (空飛ぶ自動車:子供達をとりこにする翼分離型)

その後のLight Plane

300番台の機体番号をもつ軽飛行機は、残り2機である。競技用機同様に、301~322の間に欠番は無いことが分かる。
Light Plane 321 V-Tail (販売形態不明の、唯一の「低翼・V尾翼バルサ胴機」)
バルサ6機種セット スポーツプレーン
Light Plane 322 Bi-Plane (バルサ胴で主脚を備えた複葉機)

機体番号の無い軽飛行機

さて、実は軽飛行機は「二宮康明の紙飛行機 Vol.1」から含まれていたが、300番台の機体番号が付与されていなかった。その後も機体番号無しの軽飛行機が散見される。

二宮康明の紙飛行機 Vol.1
Light Plane Jet Trainer (金属フックの訓練用ジェット機。後退翼 普通型尾翼)
Light Plane Flying Boat (ホワイトウイングス版飛行艇の第1号)
Light Plane Bi-Plane (ホワイトウイングス版複葉機の第1号)

バルサシリーズ Vol.2
Light Plane Flying Boat Ⅱ (飛行艇Ⅱ:下記AG321の機体とは異なり、金属フック装備)
AG321 Bi-Planes 3 Model Kit (Balsa)

バルサ胴複葉機の豪華三点セット。3機目はプロフィール機の Travel Air 4000である。
Light Plane Flying Boat Ⅱ (飛行艇Ⅱ:バルサフックの複葉飛行艇)
Light Plane Negative Stagger Biplane

バルサ6機種セット スポーツプレーン
Light Plane Flying Boat Ⅲ (飛行艇Ⅲ:飛行艇の最新型)

以下は単品売り
バルサスペースシリーズ シティエクスプレス
バルサスペースシリーズ スペースジェット
スチレンシリーズ シティエクスプレス
スチレンシリーズ シャークジェット (スペースジェット)

以上にて、ホワイトウイングス版の軽飛行機は、ほぼ網羅されているはずである。

ホワイトウイングス機体番号の謎

ホワイトウイングスの機体番号は、軽飛行機は300番台、競技用機は500番台、三角胴大型機は700番台が付与されているのは周知の事実である。 しかし、なぜ300、500、700なのだろうか?

100番台、200番台、400番台、600番台は、存在しないのか?
あるいは表示されないだけで、商品開発時の機体識別の為に、スチレン機(防水機)、プロフィール機、自由型機、簡易組み立て機に割り当てられているのだろうか?

ホワイトウイングスの謎と、それに対する興味は尽きない。

(参考:日本紙飛行機協会ホームページ、誠文堂新光社「よく飛ぶ紙飛行機集」、AG社発売のホワイトウイングス)

2013年3月28日